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令和3年6月30日に、運転免許取消処分無効確認請求裁判(無罪のあとちゃんとしようプロジェクト弁護団)の期日(書面による準備手続)がありました。
この事件は、交通事故を起こしたとして運転免許取消と刑事裁判にかけられた原告が、後に刑事裁判で無罪(過失なし)となったにもかかわらず、福岡県から運転免許の返還を拒否されたため、運転免許の返還を求めて弁護団が行政訴訟を提起したというものです。
これまでの裁判では、福岡県からは、無罪判決が認定した事故態様は誤りであり福岡県公安委員会の考えた事故態様こそが正しいなどの主張がされていました。
今回の期日では、原告弁護団から、福岡県公安委員会の認定した事故態様は、真実の事故態様(無罪判決により認定された事故態様と同じ)とは明らかに違うものであったとの主張がされました。また、今回の期日では、新たに「原告が優良運転者として運転免許の更新を受けられる地位にあることの確認の訴え(公法上の確認の訴え)が追加されました。この訴えにより、原告からは、運転免許取消処分の無効確認訴訟と、公法上の確認の訴えの2つが提訴されていることとなります。
(弁護士 村岡)