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2013年4月24日、福岡地方裁判所で九州建設アスベスト訴訟の口頭弁論期日が行われました。
裁判前は、午前10時から門前集会。
本日は、裁判傍聴に全国から支援者の方々が集まり、裁判所前は人が溢れていました!
(雨が上がってよかったです!)
今年の4月から、担当裁判所の裁判長が代わった(異動です)ので、新しい裁判長にこれまでの裁判の経過を聞いてもらおう!ということで、午前中は原告1名、弁護士5名による更新弁論が行われました。
最初に意見陳述したのは遺族原告の方でした。
ご主人は44年にわたって配管工として働かれた方ですが、アスベストによって肺ガンを患い、ついには亡くなってしまいました。
ご主人と奥様の壮絶な闘病生活、家族を残して亡くなるご本人の無念さが語られ、原告代理人や傍聴人から涙をすする声が聞こえてきました。
「まな板の上に置かれしわが命 願いかなわず 涙でむせぶ」
亡くなったご主人が病床で読んだ短歌だそうです。
その後、東京訴訟の弁護団から参加の弁護士が、アスベスト東京訴訟の成果と現状を語りました。(こういうのを「応援弁論」といいます。)
東京訴訟判決は、建設現場でのアスベスト作業に、事業者に対してマスク着用を義務づけなかった(こういうのを「規制権限不行使」といいます。)国の責任を認める画期的な判決でした。
しかし一方で、企業の責任は認めない、一人親方は救済しないという、これから克服すべき大きな問題点を残した判決でもあります。
建設アスベスト九州訴訟は、年内結審予定で、原告本人さん方の尋問が進められています。
国の責任を認めた東京訴訟判決から更に前進した判決を求めて頑張っています!